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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第098号]2007/11/30


 仕事をする時のルールとは
 

● 現場でルールが守られないと嘆く ●

現場では、安全や品質等に関する数々の作業基準を定め、それに基づいて
仕事を進めていくというルールがあります。

新たな現場で仕事に就くときも、まず配属時の教育で、これらの作業基準書を
手渡され、説明を受けます。

班やチームに配属になった後も、班やチームのリーダーや他の担当者から、
これらの作業基準に基づいて、実際の作業を学んでいきます。

そして問題は、一旦身につけたこれらの作業基準は、仕事に慣れてくると、
いつの間にかどこかで基準書で決められた作業が省略されたり、基準書と異なる
ことを始めてしまうことです。

新入社員教育で、主任からみっちり教えられた仕事の作業方法が、
半年もすると抜けが生じ始めている。

ベテラン社員でさえ、この検査で今まで見つかるような問題は無かったからと、
一部の検査を省略してしまっている。

これらルールが風化していくという悩みは、多くの現場で聞かれます。

決められたとおりのことをしなかったために問題を起こしてしまうと、
原因と対策書を書かせ、基準書を再度読み合わせさせ、反省文を書かせたり、
二度と起こさないという誓約書を書かせたり、

そしてチェックや検査工程を一つ増やして、今後再発させないように気を
つけます、で一件落着になっていませんか。

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● ルールを守らせると決めても・・・ ●

現場での仕事のルールが守られず、問題を起こしたというケースを丁寧に見て
いくと、下記のようなケースが頻繁に見受けられるのです。

保全点検で、「熱・音・振動を確認する」ことになっているのに、どうやって何を
見たり聞いたりしてどういうレベルにあるのかを判断するのかがわからない

品質検査日報で「切断面に突起がないか確認する」ことになっているのに、
目で見るのか指で触るのか機器で拡大して見るのかわからない

何の為にその点検をするのか、それをしておかなければどういう問題が起こるのか
ということまでが伝わっていないのです。

一方問題を起こしてまって、現場からの対策書には、

「今後発生させないよう基準を守ります。」
「確実に点検・確認をしていきます。」

この書類に課長が班を押しているのです。

毎回問題を起こす度に、同じような言葉が並んでおり、
では、今回は問題の原因が根絶され、二度と同じ問題を起こすことはないと
言い切れるのでしょうか。

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● 正常と異常の区別 ●

やるべきことをやっていないことは、仕事での契約違反ですから、叱ってやらせ
なくてはいけません。

しかしルールとは、何の為にその作業を行うのかが理解され、
誰でもが何が正常で何が異常なのかがわかるようになっていてこそ、
皆がルールを守って仕事をしてくれるのです。

検査一つとっても、どういう状態が正常・異常だと判断できるようになって
いるか、

人による微妙な判断の差で、製品の合格・不合格を判定させていたり、
こういう状態のときは、ラインを止めて直さなければいけないのだとか、

どの角度から部品のセッティング状態を測定して判定するのだとか、

まずは、問題が起こったところの作業基準をもう一度見直してみて、

人によってやり方に差が出る可能性がないのか、
人によって判断にブレが出ないようにしているか、

作業している人が、上記のことを理解して仕事をしてくれているかを確認
しないと、

ただ単に「ルールを守る」「決めたことを守る」を唱えて、
問題が生じたら原因を、作業している人の問題として片付けようとするだけでは、
繰り返し同じ問題が起こってしまいます。

                                以 上


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