● 法令を知らずに仕事をしている危険 ●
工場管理には、様々な法令に関わる仕事があり、騒音や大気・水質に関する 規制値や、労働基準監督署への届出、物の購入に関しての下請法等、守るべき ものを確実に守って仕事をしていかなければなりません。
多くの工場では、総務部門や安全衛生管理部門等が、これら法令に関する 手続きの仕事を担当し、関係する部門に対して、届出や遵守を促している姿を 多く見かけます。
ということは、これら法令を知ってそれを守って仕事を進めていかなければ ならない該当部門の管理職や担当者は、法令に関する事項は総務部門や安全衛生 部門に任せてあるので、何かあればその都度言ってくれるから大丈夫という体質に なってしまう危険があります。
問題が起こった後で、法令を知らなかったでは済まされませんし、最近の企業の 不祥事を見ると、むしろ知ってて法を犯す行為が見受けられますし、社内的にも 法令の遵守が機能していないことが伺えます。
-------------------------------------------------------------------------- ● 関係する全ての法令と項目をリストにしてみる ●
工場においては、ライン部門、総務部門、購買部門、等それぞれの部門では、 法令に関わる仕事が多くあります。
法令で決められた資格を取得しておかなければ、その仕事につけないものも あります。
まずは、仕事に関わる法令を全て抽出して、法令に定められた項目全てについて、 どういう事をしなければいけないのかを一覧に作成しておくことが必要です。
全社に関わる法令と、法令で定められた更新・届出等手続き等が、誰にも見える ようにしておきます。
労働安全衛生法、労働基準法、騒音規制法、水質汚濁防止法、大気汚染防止法、
廃棄物処理法、PRTR法、消防法、健康保険法、所得税法、・・・。
法令と関係する条文を抜き出していくと相当な数のリストになります。
-------------------------------------------------------------------------- ● 社内の監査体制をつくる ●
法令とその法令に定められたすべき事の全てが見えるようになったら、資格取得の 実態や今後の取得計画、届出の提出の有無・時期、など具体的な実務の計画を 作っていけます。
また資格取得に関しては、社内で誰が取得済みなのか、取得者の数は足りて いるか、今後誰にいつまでに取得させていくのかの計画立案、が一覧で見える ようにします。
しかし、法令は間違いなく実行されて遵守されていなければ、会社の経営の根幹を 揺さぶる事態が起こってしまう可能性があります。
したがって社内においては、異なる部署間での定期的な監査体制の仕組みを敷いて いるところも多く見られます。
但し社内での相互監査の場合、相互の馴れ合いから、小さな指摘事項については オモテに出してこないで、お互い目をつぶることが起こる危険があります。
また法令を熟知しない者が監査に当たり、測定器の記録や日報に到るまで細かく 記録を確認することを怠り、届け出た書類だけを見て日報の改竄に気がつかず、 数値等に問題がないとしてしまうことも起こってしまいます。
それぞれの部門において、法令に熟知し厳格に調べ、虚偽の報告や届出を 見抜ける者を監査に当たらせるようにしなければいけません。
以 上
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