● 仕事を個人技に頼る組織 ●
仕事の要領がよくて、少々のトラブルはすぐに何とか手を尽くして回避して しまい、周りからは重宝がられている人がいます。
その人に任せておけば、日々の業務は早く正確にこなし、他部門とのやり取りも スムーズに行い、上司としては大変楽です。
今までの上司は皆その人の小回りの利いた仕事に支えられ、だからその人の異動の 話がきても、その人が抜けたら仕事が回らなくなるとか、後釜を構えて育てて からでないと異動させられないとか理由をつけて異動の話を断ります。
そうして上司が変わると、また同じようにして抱え込み、結局その人は同じ部署 での滞在期間が長くなり、しかも同じような仕事しかさせておらず、担当を替えて 他の仕事の経験もさせて育てることをしていないので、本人のキャリアも限られた ものにしかなっていません。
そういった人の使い方をしている人は周りに居ませんか?
-------------------------------------------------------------------------- ● 個人技に頼れなくなると ● 個人の力量だけに頼る仕事のやり方をしていると、力があるスタッフがいる時は スムーズに仕事が進み、日常の仕事の中で問題が起きても、あれこれ手を尽くして 問題を回避してしまうため、なんとかなった で終わらせてしまいます。
しかし問題の根本が直っていないために、同じ問題が繰り返しているのです。
そういった人達が他の部門に異動になったり、そのスタッフが退職したりして 担当が他の人に代わったとき、今まで個人技でやっていたやり方までは引継ぎが されておらず、新しい人が前任者と同じように仕事をこなしていけるようになる までには、次々と今まで隠れていた問題がオモテに出てくるのです。
これを新しい担当者のスキルに問題があるといって、また人を替えたりしても同じ ことを繰り返すだけです。
経験年数の少ない頃から、真の仕事力を付けていく事をせずに、経験による 小手先の要領やテクニックを身につけることばかり覚えてしまうと、先々経験知 にはない難しい問題に直面したりすると、全く仕事ができない困った人になって しまいます。
-------------------------------------------------------------------------- ● 最後は仕組みを作っていくこと ●
若いスタッフが多い組織では、まだ仕事の力をつけていなく、自分流のやり方で 試行錯誤しているところが多いと思います。
日々同じような問題が繰り返されているのに、小手先で何とかしようとしている だけでは、何ヶ月たってもその問題は解決しません。
最後は、仕事を進めていく仕組みがあって、それに基づいて仕事を進めていく やり方に変えていかなければならないのです。
課長は部下のルーチンの仕事がフローに添って流れているか、今のやり方の中で どういう問題が発生しているのかを観察し、仕事のやり方をフローに基づいて 直していくことが必要です。
人が替わっても仕事をスムーズに進めていけるように、、業務マニュアルや フローをきちんと整備しておくことが必要です。
部下の実務の仕事を取り上げて自分でやっていたり、 問題が起こったら自分流の経験知で切り抜けることに生きがいを感じていたり、
部下の仕事の全てに渡り、自分に報告を求め細かく行動を指示していたり、 一方で、実務について自分で経験していないからと部下任せにして後ろに引いて いたり、
依然としてそういう仕事のやり方をしている管理職がいるのです。
以 上
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