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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第078号]2007/09/21


 経験知だけでは解決できないから逃げてしまう
 

● 壁にぶつかると放置してしまう体質 ●

スタッフとして、与えられた仕事を日々やってきて、処理していくのが早く、
上司からも重宝がられてきました。
コストダウンも今までやってきたことの延長線上で、さらに使用する資材等も
ぎりぎりまで切り詰めてきました。

今後はさらに素材を変え、仕様を変えていく事に取り組まなければなりません。

その為には、今までの仕様に合わせた設備や物流になっていたものを、

仕様を変えたらそこでどういう問題が発生するのか、
それを回避するために他にどんな方法があるのか、

を検証しながら解決していかなければなりません。

自部門だけでは解決しない課題です。

これからは、そういった課題に取り組んでいかなければなかなかコストを
下げることは難しくなってきました。

そういう課題を出して取り組もうと決めたのに、全く進めておらず、仕事を
途中で放置してしまっています。

棚卸しのやり方や在庫削減に取り組ませ始めたにも関わらず、途中で放置して
しまっています。

今までのやり方を変えないとできないのに、あれこれ問題が出てきたために、
今までのやり方の延長線上では解決しないのに、どうしてよいのか分からず、
壁にぶつかったらそっと引き出しの中にしまいこんでしまっています。

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● 問題を突破していく気力がない ●

今まで上司から仕事を指示され、困った時は「どうしましょうか」と指示を仰ぎ、
上司からは「こうしろ、ああしろ」と行動を指示され、そのとおりやっていれば、
例え結果がどうであれ、叱られる事もなく過ごしてきました。

今までのやり方の中で、寸法を少し切り詰めたり、使用する素材を少し薄く
したり、すぐできることをやってきました。

入社してからの経験年数は長く、まもなく次は管理職に昇格という推薦も上がって
きているのに、実態はこの程度の仕事しかしてきていないため、それだけの力しか
身に付いていないのです。

自分で自分の仕事に線引きをしてしまい、進まないのは他部署や他部門が悪いと
愚痴ばかりこぼしています。

上司から言われなければ、現状でよしの姿勢になってしまう人達もいます。
あえて難しいことに頭を突っ込もうという考えはなく、自分の考えを人に説明し
根気よく納得させ、進めていこうという考えがまったくありません。

原材料の値上げに対して、どのように回避していくのかのシナリオさえ、緻密に
情報を整理して組み立ててみようという姿勢がありません。

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● 諦めるのを上司が許してはいけない ●

他部門と関わる仕事において、仕事の流れや手順を変えるとか、荷資材の仕様を
変えることを進めようとすると、

今の組織ではそういうことまではやれないだとか、今やらせている担当が必要なく
なるだとか、荷役作業を請け負っている業者の仕事に支障が出てくるとか、

必ず今までのやり方を前提にして、できないという負の力が働いてきます。

担当者間で打ち合わせをさせると、きまってできない理由が沢山出てきて、
担当者は自分達の案を潰されて戻ってきます。

そこから再び反対案を跳ね返す知恵を出し、諦めずに向かっていく馬力が無い
のです。

先に上司が諦めてしまう言動をとるために、担当者がそこで放り出してしまう
ことをしばしば見かけます。

担当者に行動ばかり指示して、自分の手足にしかしていないやり方ではなく、
常に仕事の中で、担当者に考えさせて仕事を進めるやり方をする必要があります。

そして 担当者以上の知恵を上司が自分で出す力を持っていなければ、
上司としてそこに居る理由はありません。

                                以 上


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