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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第077号]2007/09/18


 設備は異常の状態の時に手を打つ
 

● 生産数量に一喜一憂しだすと設備は応急的対処が日常化する ●

製造業において、生産設備の管理ほど難しくしかも重要なものはありません。

生産する製品によっては費用のかからない簡単な設備もありますが、ほとんどが
高額な費用をかけた設備だと思います。

高額な設備になればなるほど、経営者は日々の生産量を求めてきます。
そうすると、管理職や現場の管理監督者は日々の生産数量に一喜一憂し、機械を
止めてはいけないと、少々の異常があってもなんとか止めずに生産を行うように
なります。

設備は応急的対処が日常化し、恒久的対処が置き去りになってしまい、終いには
その場しのぎの風土が定着していくことになるのです。

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● 壊れてから治すのか、壊れる前に治すのか ●

設備のメンテナンス方法には、いろいろな考え方がありますが、大きく分けると
壊れてから治すのか、壊れる前に治すのか、の二つに大別されます。

壊れてから治すというのは、事後保全と言われ、一世代前のやり方ですが、
機械工学技術者のいない工場は、まだまだこの時代遅れのメンテナンスをしている
ところが多くあります。修理業者さえおれば、誰でもやれる管理方法なわけです
から、知恵や工夫は必要ありません。

逆に早めに異常を見つけ出し、壊れる前に治す設備管理方法をするには、
その工場独自のメンテナンス技術を蓄積していかないと出来ず、知恵と工夫が
求められます。

この知恵と工夫の差が、生産性、修理費用、不良率などの数字になって表れて
くるのです。

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● 計画的に修理日を決め、その日ですべてを片付ける ●

設備を壊れてから直すやり方だと、生産性の向上は望むべくもなく、さらに修理
費用までも多額を要するようになってしまいます。

具体的に事例を挙げると、

・修理業者を呼び出すための時間が余分にかかる。
・修理業者も、望む人や会社が手配できるとはとは限らず、修理時間が多くなる。
 また修理精度も悪くなり、次回までの修理時間が短くなる。
・急に部品の手配をしなければならず、探す時間が余分にかかる。
・突発的に止まる回数が多くなればなるほど、稼働出来る時間が減少する。
・夜間の修理は、効率が落ちる。
・初期の異常であれば損傷具合が軽く、修理も簡単に出来るが、壊れてからだと
 他の箇所にも損傷を与えるので、時間も費用も修理部品の数も多くなる。
・応急処置では何回も修理しなければならなくなる。
・恒久的修理をきちんとすれば設備は壊れなくなり修理費が減ってくる。

設備は早く異常を見つけ出し、計画的に修理日を決め、早め早めに修理するに
越したことはありません。
そうすれば生産性が上がるだけでなく、修理費も下がり、不良品の発生する
確率もぐんと減ってきます。

設備が壊れて治すやり方から、壊れる前に治す取組みをしてみてはどうでしょう?

異常な設備で物づくりをするのではなく、正常な設備できちんと物づくりをする
ようになれば、きっと、その場しのぎの風土からも脱却できます。

                              以 上


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