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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第076号]2007/09/14


 明日に向かって動いていない組織
 

● 今日のことしかしない組織 ●

平成19年度上半期も、今月で終わりになってしまいました。

2〜3月に立てた運営計画は、とっくにどこかへ忘れ去り、昨年と同じく日々
繰り返す問題の処理を行っているだけになっていませんか。

荷資材の値上がりは依然として続き、今年度の売上げ・利益見込みは、年度予算
からすでに乖離してきていませんか。

各部門の管理職・スタッフは、予算の見直しはするものの、利益を上げていく
ための新たな方策を出せず、行動にも移せずズルズルと流され始めていませんか。

ひょっとして期初から、計画は作ったけれど、やれるかどうかわからないと思って
いませんか。

日々残業をするくらい忙しくて、それを理由に他のことができないと言い訳
すれば、許してくれる上司ですか。

かつて、ある組織で上記のような状況を見て、年度計画と進捗を確認してみると、
案の定やると決めたことが何も進んでいません。

難しいことや、手間のかかることは、みんな逃げたがります。
今の慣れたルーチン業務をやる方が楽です。今のやり方が一番良いのです。
それをわざわざ見直してみようだとか、そんな事しようなんて誰も思いません。
ルーチン業務で日々忙しくしているほうが、楽しくて仕事をした気分になります。

仕事に慣れてきたら、日々の仕事を要領よくこなしていって、日々繰り返す問題が
起きたら個人技で切り抜けて、周りからはいつもあの人がやってくれると頼られて
過ごしている方が、誰でも心地よいはずです。

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● できない理由はいつも同じ ●

何故 年度運営計画でやると決めて、4月にスタートしたのに、決めたことが
少しも進んでいないのでしょう。

スタッフは、忙しくて着手する時間がない と言い訳します。

では上司の言い訳はどうでしょうか。
やはり、いろいろ突発のトラブルがあったり、人手が足りなくて着手できて
いない、残業させてまで日々の仕事をやらせているのに、他の事になど手が
回らない、だから人を増やしてもらわなければできない、という言い訳です。

運営計画が進んでいない理由は、ほとんどがこういったできない理由を言い合い、
またそれを許している上司がそこにいます。

もちろん 明日の姿を描けない、何からどう進めて行けばよいのか分からない、
だから放置している部課長も居ないわけではありません。

目標に対していつまでに何をしていくのかが具体的でない、決断して行動を起こさ
ないから進まない、そういう仕事のやり方をさせている部課長の責任です。

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● やらなければ明日は来ない ●

描いた明日の姿は、少しずつでも進めていかなければ、その姿にはいつまで経っ
ても到達することはありません。

やろうと決めても、別のところで問題が発生して時間を割かれたり、新たな課題を
優先してやらなければならなくなったりだとか、必ずといってよいくらい、
やるべき事ができないような力が外から働いてくるものです。

だからどうしなければいけないのかを考えなくてはいけないのに、できない理由に
してしまうことに問題があります。

明日のことがやれるような仕事のやり方に変えていくことが仕事です。
今やれないという問題を抱えているのなら、やれない問題は何かを考えて、
問題を改善することに動かなければなりません。

今やれないからといって放置するなら、5年後も10年後も、今と同じ状況で
仕事をしていたいと思いますか。
いや、していると思いますか。

そんなことは、有り得ません。
周りが変化していっているのですから、同じことをやっていて、5年先も今のまま
変わらずにいられる可能性はゼロです。

変えられないのなら、いずれは外から変化がやってきて、一気に変わるだけです。
もちろんその時は、あなたは存在できません。

組織の管理職は、仕事のやり方の問題を見つけて、直していく、改善していく仕事
をしていかなければ、あなた自身が5年後生き延びている可能性はありません。

ルーチン業務の親玉みたいなことを、いつまでもやっていてはいけません。

明日を、どう言う姿に変えていくのかを考え、そこに向けて、仕事のやり方や
方向を見直し、組織を見直し、人を育て、常に組織の中をゆさぶることをしていく
ことが必要です。

                              以 上


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