● 報告書という書類がまかり通っている ●
製造業において、現場・現物・現実を見ることの重要性は安全管理・品質管理・ 生産管理・設備管理・商品開発などあらゆる面で求められています。
ところが、百聞は一見にしかずと言われるにも関らず、管理社会の中では、 報告書という書類がまかり通っているのが現実です。
機械事故や異常が起きたり、品質異常や不良品が発生したり、災害が発生したり すると、すぐ事故異常報告書なるものが作成され、上司はその書類に捺印し、 そしてその書類が各部署や関係部署に回って行きます。
商品開発や営業の現場でも、同じように、開発調査報告書や営業報告書なるものが あたかも実態のように上司に報告されます。
-------------------------------------------------------------------------- ● 実態を掴むということは、いかに真実の瞬間を掴むかということ ● これらの書類が本当の実態を表わしているのでしょうか?
報告書には作成者の思惑が必ずといってもいいほど入っていますから、 それは「誰が」、そして「どのような方法」で真実の瞬間を見たのか?という ことが重要になります。
つまり、製造業の問題点の実態把握とは、誰が真実の瞬間を掴まえたのか?という ことに他なりません。
だからこそ、見る、観る、視る、看るなど「みる」という字がいろいろある中で、 製造現場では観察の「観る」が使われているのです。
-------------------------------------------------------------------------- ● 真実を観る方法は人間の目 ●
真実を見るときに、よく騙され易いのが、計測器によるデータや計測データです。 データは一見真実のように見える場合が多いのですが、データの測定方法、データ の処理の仕方、そのときの測定条件などにより、異なってくるので、データの扱い 方によっては気をつけないといけません。データの加工の仕方によっては、嘘を 言うことも可能になります。
データは、良薬にも、悪薬にもなりえるので、時系列で視たり、比較して視たり 注意が必要です。
真実を観る方法は人間の目を使うしかありません。そしてそれを補助してくれる 道具に顕微鏡、高速度カメラ、ビデオカメラなどがあります。
これらの道具に支援してもらい、自分で実際の行動を起すとたいていの場合、 「真実の瞬間」を掴まえる事ができます。
問題解決の本質は実態の把握であり、実態の把握のためには自分の目で「真実の 瞬間」を掴まえるしかなく、そんな意味からも、問題解決の本質は真実の瞬間を 掴まえることだと言えるかもしれません。
以 上
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