● 生産のストーカー運営では生産の向上は望めない ●
製造業はコストを下げるため、多くの会社で生産性の向上に取り組んでいます。
組織により、その取り組み方は異なってきますが、基本は現場の困っている事を 解決することです。
しかし、よく見られるケースが生産のストーカー運営です。
「生産」という彼女は貴方に何を求めているかをじっくり考えてみることをせず、 ただただ一方的に、「生産さん、貴方が好きです、だからこれ上げます、ここに デートに行きましょう」という式で、朝から晩まで「生産」を追い求めるケース です。
これでは生産の向上は到底望めません。 「生産」という彼女の好きなこと、求めていることをしないと、ストーカーと 同じで、「生産」という彼女に嫌われてしまいます。
-------------------------------------------------------------------------- ● 「生産」という彼女が求めている四つのポイント ● 最近の製造業では、人がころころ入れ変わると言う状況があっちこっちの会社で 見受けられ、「生産」という彼女が求めているのは、下記の四つのポイントに絞ら れます。
(1)設備は正常な状態で運転する。 (2)原材料の変化を掴む。 (3)操業する人を固定する。 (4)設備能力以上の場合は設備を改造する。
これらの基本的なことをそのままにしておいて、さぁ、「生産を上げろ」 「スピード上げる」「ロスを下げろ」「チョコ停を無くせ」では、労多くして 益少なしといったことになってしまうでしょう。
管理者のあなた自身がもし、操業する人であったら、上記の四つの項目が満足 されてなくて生産を上げることが出来ますか?
設備が正常でない状態で運転したり、能力が不足しているのにそれ以上を出そうと したり、原材料が一定でなく、経験と知識の不足している人では、魔法使い以外は だれがやっても無理なことです。
-------------------------------------------------------------------------- ● 実際は四つのポイントが実行されていない ●
設備を正常な状態で運転する、原材料の変化を掴む、操業する人を固定する、 設備能力向上のための改造する、などといったことは実に当たり前の事ですが、 実際は多くの会社、工場とも実行されていないのが現実です。
設備を正常な状態で運転するためには、点検で異常を見つけ出す技術と仕組みを 作り、そして修理する業者の選定と修理技術の向上を行わないといけません。
設備に詳しい者がいないし、機械的なことは難しいからといって、設備メーカーに すべてを任せていませんか? メーカーに任せている場合は、まず100%と言ってよいほど設備は操業員の満足 する状態になっていません。
原材料の変化は掴んでいますか? 購入する原材料も、操業の中で加工されていく原材料も、同じものは無く、すべて 変化しています。 原材料は恐らく一定で上手く管理出来ていると推定、仮定するのではなく、経時 変化とそのばらつき状態を数字で確認して操業するようにしなければなりません。
製造業において、経験や知識はとっても重要です。 どんなに簡単なことでも、実際に行動することは難しいものです。スポーツを思い 浮かべてみると、その難しさが解ると思います。頭で簡単だと思ってもなかなか 出来ないものです。経験を軽んじてはいけません。 工場のものづくりの中では、安全な作業、品質基準、適正な作業方法、異常を察知 する力や観察力などが求められます。
そのような操業現場で、人材派遣などに依存して人がころころ入れ替わるようでは 生産性の向上などは望めません。まず、人が辞めない、変わらない状況を作り出す ことが先決です。
物づくりの設備はフローシートで表されますが、全ての機器の能力が同じという ことは、まず考えられません。少なからずバランスが崩れているものです。 弱い所の設備を見つけ出し、能力アップのための改造をしてやらないと、全体の バランスが取れず、ボトルネックになってしまいます。 設備のボトルネックは改善するしか手がありません。
以上の四つのポイントが生産性向上の決め手です。 生産を上げることばかり追い求めるストーカーから脱皮し、何をすれば真に生産が 上がるのか、もう一度じっくり振り返ってみて下さい。
以上
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