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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第070号]2007/08/24


 経営診断の法則
 

● 経営診断の法則には真理がある ●

「スリッパの法則」(藤野英人著 PHP)という本が出ています。

MMAのホームページでは、「先人の知恵行動指針心得帖」
       http://www.mma-office.com/kokoroe_list.htm

として、「赤字会社の企業風土」等、真理をついた指針を集めています。

会社の経営者には、会社の売上げや利益にはまだ現れてきていないけれども、
経営の根幹のところで、何かが崩れてくる兆候を見つけ、やがては人や組織を
静かに蝕んでいく病理を早期の段階で見抜く力が必要です。

会社の病理は徐々に進行していくために、内部からはなかなか見抜くのが難しい
けれども、外部の人達の方がいち早く見抜いているのではないでしょうか。
社内でも、経営者よりは末端の社員のほうが、身の回りで起こっている実態がよく
見えているのではないかと思います。

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● 些細なことが全てに通じる ●

工場管理に携わっている方々は経験されていますが、ものの置き方や社員の
行動一つから、見るべき人が見れば、工場の運営がうまくいっているのかどうか
見抜かれてしまいます。

顧客を連れて工場の中を案内しているとき、

社員が顧客に対して挨拶をしているのではなく、顧客を案内している社長や
役員に対して挨拶をしていたり、
案内中の顧客に対して操業員が挨拶しないで目をそらせたり、
控え室で踏ん反り帰っている操業員が、顧客の姿を見かけてもそのままの格好
で知らぬ顔をしていたり、
来客の工場案内について、何時頃に誰を現場に連れて行くのかについて知ら
されていなかったのか、あわてて周りの片付けを始めたり、

こういうことに時々遭遇します。

一方、相手先企業に電話をかけたとき、いつもワンコールで電話に出る会社は、
全てのことについて社員の躾が行き届いており、そういう会社との仕事はいつも
スムーズに進みます。

目的の相手が不在であっても、ことづけてくれており、必ず後で電話がかかって
きます。

応接室の壁の時計や絵は、歪みがありません。

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● 風土・体質から見えてくること ●

組織は、トップの人格や仕事のやり方に大きく影響されている面があります。
トップがはっきりと意思決定しない組織では、曖昧なまま問題を放置したり、
社内でさえ仕事のコミュニケーションが少なくなってきたりします。

一方専制政治を行うトップの下では、一人ひとりが考えて行動することを止めて
しまい、結果著しく組織力を低下させたりします。

凡そ会社組織の中の60〜80%の人達のもっている能力に、それほど大きな
格差があるとは思っていません。

なのに、組織の上に立つもののやり方次第で、それまでの体質や風土がおかし
い方向に変わり、一人ひとりのもつ力を引き出すのではなく、組織としての力を
失わせてしまうことになってしまうことになってしまうと残念なことです。

上記のような些細なことではあっても、一つひとつのことが普段からきちんと
できているというのは、繰り返し繰り返し訓練してきた結果であり、これが風土・
体質として社内全ての人に定着し、会社を伸ばしていく事に向けた仕事が
できていると判断して間違いないと思います。

                                以上


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