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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第064号]2007/07/20


 仕事の全体像と部分の役割を理解させる
 

● 仕事の全体像が見えていない ●

他部門から入社2〜3年目の若いスタッフが異動してきました。
製造部門の毎月の実績や予算をまとめさせています。

ラインの仕事の流れを掴んで、自分がまとめている実績書類の数字の出し方が
ようやく分かってきたと上司は思っていました。

毎月の資料も期限には揃えて提出してくるようになってきました。

ところが、あるとき書類の中におかしな数字を見つけたので、本人に指摘して見直しさせました。
何故おかしな数字が出ているのかは分かったのですが、自分で作った表なのです
から、しかも、数字の意味が分かっているのなら、見直した時に見つけられるはず
なのです。

本人は、表を作るということを覚え、どの書式のどこの数字を引っ張ってくれば
よいのかを教えてもらっているだけなので、

自分で作成した表の中で、ポイントのところを検算して合っているかどうかだとか、ある列の数字が正常なのか異常なのかだとか、見て判断することをせずに、

表を作るだけの作業をしていたのですから、期限どおりきちっと書類を出して
こようが、こんな仕事をしているようでは存在価値はありません。

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● 仕事の質を上げさせていく ●

何も考えずに作業だけをしている担当者の資質にも問題がありますが、

仕事を教えていくときに、仕事の全体像と、その中で何のために担当者がその仕事をするのかを教え、それを通してどういうスキルを見に付けていかなければならないのかを、上司がきちんと教えていないことも大きな問題です。

会社の組織が大きくなればなるほど、一部門が担うエリアは狭くても扱う数字や
関連する部門とやり取りする情報量が多く、一担当者はその中の部分の仕事しか
していないために、狭い視野でしか自分の仕事を見れなくなっています。

しかも同じ仕事を繰り返し続け、居心地よく感じるくらい慣れてしまうと、敢えて
何かを変えていこうと努力しようとすることもしなくなってしまいます。

上司は仕事の中で、常に担当者に新たな考え方や仕事のやり方を気づかせるように、連続して変化を与えて担当者の頭の中を揺さぶって、担当者が自ら仕事の質を上げていくために考えることを身につけさせていくことが必要です。

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● 考える習慣をつけさせる ●

担当者に、
「指示されていないので」「私の頭は固いので」「私にはわかりません」
「私がやるのですか?」等、言わせてはいけません。

上司が普段から担当者に考えさせて仕事を進めるやり方をしていくことによって、
担当者は自分で考えてやり方を変え、
それによって仕事の内容が新しい方向に動き、
周りが変化していくことを経験させ、
そうやって仕事の本質に気づかせなければいけません。

問題解決の方法についても、まだ知識の少ない担当者が知恵を出せないのなら、
知恵を出すための糸口となる情報を調べる方法を与えて自分で考えさせたり、
一緒に問題を整理してやって解決の糸口を考えさせたり、

上司は、短気になってすぐに行動を指示してしまうのではなく、
常に担当者に、考えて仕事を進める習慣を身につけさせなければいけません。

                                以上


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