● ルールは崩れていくもの ●
品質クレームが再び増えてきた原因のひとつに、決めたことが守られなくなって きている体質の問題について、14号で書きました。
守られなくなってくるのは、品質基準だけでなく、操業基準や安全作業基準や、 職場の規律やその他のルールもみんな同じように、守られなくなっていく危険が あります。
品質クレームが起こった時に、
作業基準を取り出してみると、5年前に改定したまま何も見直しされていない。
ラインの設備を一部変更したのに、その時に作業基準の見直しがされていない。
設備変更に伴う安全作業基準が見直しされていない。
基準書には不良品の出荷を防ぐための作業基準を定めてあるのに、そのとおりに 作業が行われていない。
人が入れ替わった時に新人教育を一度しただけで、以後は問題が発生していない から、以後の教育や確認もしていないために、基準どおりに作業が行われていない。
この他の社内におけるルールにおいても、
会議議事録の提出が遅れ始め、いつの間にか出てこなくなっている。
スタッフの業務スケジュールを書かせていたのに、いつの間にか書かなくなって いる。
等など 例を上げていけばきりがありません。
--------------------------------------------------------------------------- ● 注意するだけでは直らない ● もちろんその都度注意することが必要です。
でも注意しなければ止めてしまう。 注意して期限をやかましく言わないと少しづつ提出が遅れていく。
このようなイタチゴッコをいつまでも繰り返していてはいけません。
安全や品質に関することは、決めたことを守らなくなってしまうと、いつか災害を 再発させ、品質クレームが起こり、と問題が次々と起こってしまいます。
過去に引き起こした災害やクレームの経験から学んだ多くのことを、積み重ねてきているはずです。
その中で必ず注意して行うべきこと、やってはいけないこと、と定めた事が、守られないようになり、問題を再発させています。
これは、新しく職場に入ってきた人達だけが対象ではありません。
同じ職場で長年経験してきた人でさえ、作業に慣れてしまい過去の事例を忘れ、 問題が起こることはないだろうと思って、決めたことを止めてしまったりして しまいます。
--------------------------------------------------------------------------- ● 定期的に確認するしくみ ●
工場を巡回する時には、決めたとおりの作業が行われているか、安全作業基準を 守って操業しているか、等も確認しています。
しかし、これらの事は、操業員自ら相互に確認やチェックを行うしくみを作るのも 一つの方法です。
安全作業基準は、毎月見直していく順序を決めて必ず見直しさせる。 半年、又は一年で必ず一回は見直しするしくみにする。
管理職や班長、スタッフで定期的に、作業基準どおり行われているかどうかを 監査する。
職場の多くの人達を巻き込んで、順番に監査をしていく。
他の職場と相互監査を行う。
このようなしくみを作って、一度決めた事が形骸化していかないように、 そして常にルールが守られている職場にしていくことが大切です。
以 上
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