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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第053号]2007/06/12


 中小企業の採用活動は大企業と違ったやり方で
 

●企業合同説明会の錯覚 ●

社員を採用するための企業合同説明会に行くと、大企業に混じり中小企業が参加している場合を見受けます。また地域ごとの企業合同説明会でも、地元で名前の知れた会社に混じって、名前の知れていない会社が採用活動を行っている場合があります。

このような場合、
中小企業がはたして採用が出来るのでしょうか?
名前の知れていない会社が、採用できるのでしょうか?

多くの学生が集まると言うことで、費用を払って参加するのですが、ほとんどその
費用効果が得られないケースが大半です。

その理由は、企業を選択する学生の視点で考えて見れば当然のことでしょう。

学生は、良い企業はないか、自分に有利な企業はないかと、選択しながら探しているわけで、給料面、福利厚生面、教育制度、将来性、安定性など参加企業を比較をし、良さそうな会社を選んで説明を受けるからです。

企業合同説明会に行けば多くの学生が集まるので、採用が出来るような気がします
が、中小企業や名前の知れていない企業にとっては、それは錯覚と言えるでしょう。

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●中小企業は採用できる条件を自分たちで作り出していく ●

中小企業が採用活動をするならば、大企業とは違った考え方、やり方で、やるしか
ありません。

人がいない、採用できないと言っている中小の会社のほとんどが、

(1)安い給料で良い人材を得ようとする。
(2)求職者が少ない所で採用しようとする。
(3)採用できる条件、状況をを作らない。
(4)採用のための行動を起こさない。

といった共通の考え方、行動をしています。

実はこのような考え方が、自分たちの採用できない状況を作り出しているのですが、彼らには分からないのでしょうか?
採用したいなら、採用できる条件・状況を自ら作り出していくしかありません。

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●現実に余っている人を採用し、訓練して使いこなす●

現実に働こうと思っている人は沢山います。しかし多くの会社が自分たちの求める
人材を得ようとするから、なかなか採用できないのです。現実にいる人を採用し、
訓練して使いこなすという発想をすれば、もっと簡単に採用が出来ます。

人が余っているのは定年退職者と女性です。この人たちをなぜ使わないんでしょう?

年上の人は使いにくい、やる気や積極性がないなどの一般的概念で使わない会社が
ほとんどですが、そんなことはありません。何事もそうですが、要は使う側のやり
方です。彼らの知識や経験をうまく使いこなすことをすれば、運営面や業績にも
非常に戦力になります。また女性もしかりです。
女性がフォークリフトを運転したり、メンテナンス作業を行ったりなどもはや多くの会社が当たり前にやっています。

使いにくいから使わないのではなく、使いにくいけど使いこなし、彼らや彼女らの
力を発揮させるようにすれば、採用に苦労することもなく、人件費も安くあがり、
既存社員への良い刺激にもなります。

子育てを終わった主婦の人などもまだまだ未開拓です。彼女たちはとっても力の
ある人ばかりです。仕事をする時間などを工夫すれば、採用も簡単に出来ます。

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●新卒者の採用は視点を変えてみる●

新卒者を採用したいのなら視点を変えてみることです。

鹿児島、宮崎、北海道、秋田、青森など地域によっては、人の余っている所はまだ
まだ沢山あります。また、都市部ではなく田舎もしかりです。このように余っている所に社長や役員が直接出かけていけば、一年目はムリでも二年目からは歓迎されるでしょう。

また、学校別でも、私立の名前の売れていない大学、新しく出来た大学、職業訓練
学校、専門学校など大企業が求人しないところが狙い目です。

国立大学なども学部や学科によっては就職難のところがあります。

大企業と同じ土俵で求人活動するのではなく、中小企業は彼らのいない土俵で相撲を取るのが勝つための方策です。

人の採用のポイントは、

  ・どこに人が余っているのか細かく調査・分析して探す。
  ・見つけたら、彼らが採用できる条件を設定する。
  ・採用したいと思う会社のトップが自ら動く。

この三点に尽きます。これを実行すれば、採用は思いのほかスムーズに出来ます。

そして「良い人材」を採用しようとするのではなく、
採用した人を「良い人材」に成るように育て上げることです。

手間暇と費用がかかり、遠回りのような気がしますが、中小企業にとっては反って
近道です。

以 上


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