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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第048号]2007/05/25


 場面と行動から商品アイデアを考える
 

●不満・不便を見つける●

商品開発において、他社との差別化を図るため新たな機能を探していく時のやり方
は、既存商品を使っている時に感じる、不便さや不満を探していくことです。

それは本来目的とする用途での機能だけでなく、店で買って帰ってくる時の持ち
運びに始まり、家に帰ってパッケージを開ける時の開けやすさから、全てが商品
機能の一部であり、一つひとつに開発者の考えが入っていなければいけません。

今までに多くのヒット商品が本や雑誌で紹介されてきていますが、ヒットした理由を突き詰めていくと、そこには使う側の不満や不便さを見つけて、それを解決した
(する)商品に改良していることに気付くはずです。

商品を普段自分で使っていて、使いにくいだとか謳い文句どおりでない等の不満や
不便を感じていることがあります。

ではどういう商品であれば使いやすいのに とまでは考えていないけれど、新しい
商品が出たとき、「これはいい」と感激することがあります。

現状の商品の不便や不満を、少し改良するくらいではインパクトがありません。

中途半端な改良で、広告宣伝費までかけて売り出すくらいなら、見た瞬間に「こう
いうのが欲しかった」と言わせるだけの新しい機能をもった商品が完成するまで
発売を待つ等して、ものつくりに妥協はすべきではありません。

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●理詰めで商品を考えていく ●

大抵の商品にはまだまだ不満や不便が残っています。だから競合他社品に勝てる
チャンスはまだまだあるし、競争を諦めてはいけません。

開発スタッフは、消費者が商品を店で買ったときから、買った人の一つひとつの
行動を追ってみて、不満や不便がないかを丹念に調べていく必要があります。

最も大事なのは、その商品が使われる目的の場面での不便や不満を解消していく
ことですが、それ以外の機能である、容器のコンパクト性やデザイン性だとか、
収納のし易さ、手軽に片付けられるとか、商品として完成させていくためのチェックすべきポイントは無数にあります。

消費者には気付いてもらえないかもしれないけれども、もし気付いてくれた人には、そこまで考えてこの商品を作っているのかと、言わせるぐらいまでやらなければいけません。

細部に至るまで、なぜそのように設計しているのか、何故その色なのか、何故この
幅寸法なのか等など、自分が納得し人に説明できるまで詰めていくのです。

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●自分で使ってみないと見えてこない ●

開発部門のリーダーといえども、机上だけで考えてスタッフに仕事を指示していてはいけません。常に部下以上にものづくりのことを考え、売れる商品に仕上げて結果を出す必要があります。

自ら様々な場面で既存商品やリニューアルに向けたテスト品を使って、実使用に
おける比較や問題発見など検証を繰り返して、見つけた問題をスタッフに指摘して
直させなくてはいけません。

スタッフが根を上げようが、泣きごとを言おうが、妥協は禁物です。
リーダーが妥協すれば、スタッフも中途半端なアイデアでよしとしてしまいます。
もうこれ以上のアイデアは出させないというところまで追い込んで、さらにその壁を乗り越えさせたところに、すばらしいアイデアが生まれます。

出した商品がなかなか売りに繋がらない、商品のアイデアが陳腐なものばかり、と
思っていませんか。
            
身の回りの商品を、一度自分で使ってみて、じっくり観察してみてください。
開発者達の商品に対する情熱の声が聞こえてきますよ。

              以 上


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