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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第123号]2008/05/27


 周囲との連携を失い始めた職場
 

● ギスギスし始めた職場 ●

決断しないトップ
自部門の損得だけで仕事を見ている部門長
部下を怒鳴り散らしている部長
「うつ」でしばらく出社していない課長
難しい仕事を放り出したままの担当者
放置され絶えられなくなって去っていく派遣社員

以前はあまり目にしなかった現象があちこちで起こり始めた職場
それぞれが周囲との連携を避け、日々自分の仕事だけをやり、
新たな仕事は引き受けず、トラブルに対し他人や他部門を批判する

残業を減らすために、ノー残業デーを設けて「早く帰れ」と掛け声だけを
かけている人事・労務部門

上からの指示を各部門へ伝書鳩ばかりやっている総務部門

こういった異常を誰も異常と感じず、根本を直していこうとする者が現れない会社

そういう現象が皆さんの周りで起こり始めていませんか。

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● 誰もそのような職場を望んでいない ●

「楽しく仕事をしたい」と思っているのは、若い世代も皆同じです。
しかし、会社や職場の風土やしくみを変えていく力が備わっていなければ、
自分達ではどうしようもないと諦めて、被害者意識に変わっていく彼等を批判する
のは酷かもしれません。

職場・課単位で見たときに、30代の課長の運営力がかつてより落ちてきている
と言えるものの、さらにその上司である部長達が、仕事の責任が自分に降りかから
ないように、また自分の損得のものの考え方で運営を行っているのであれば
なおさら、上に立つ者に責任があります。

利益を上げるための即効策として省人化を行った結果、担当者の作業的な仕事
が増え、終日パソコンで書類を作っている日々では人は育ってきません。

仕事を自分がリードし、関係部門を動かし、苦しみながらも知恵を絞って結果を
出していく仕事ができるようになりたいと願っているのに、今のルーチン的な
仕事の繰り返しに飽き飽きし、こんなことでは自分のキャリアも形成できないと
考えると、このままではいけないと会社を去って行く人達がいるのです。

それ以上に、彼らは上司の姿を見て自分達の先を見抜いてしまう賢さをもって
います。

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● 次世代のリーダーを育てるために ●

個々の力が落ちてきているからと、人材育成に力を入れ始めたのは良いけれど、
中身を見てみると、将来のリーダーを育てるための「教育システム」よりも、
仕事に関する知識教育が優先し、テキストを作って皆を集めて一方通行の講義を
おこなっています。

スキルアップといっても、日々の手続きの仕事に長けているだけで、仕事が
よくできると評価し、それ以上のことを教えていかなければ、やがては無能の
管理職になってしまいます。

ましてや、部下に任せるべき仕事を上司が取り上げ、実務的な仕事の電話まで
上司が自分で受けて指示を出し、部下に考えさせてどうするのかの結論を出さ
せることを日々行わなければ、将来のリーダーが育つはずがありません。

テキストで繰り返し知識教育を行うことよりも、やる気のある者たちにどんどん
考えさせて、論理的な思考ができるようにしてやらねばなりません。

大企業なら異なる職場をローテーションさせることができますが、同じような
職種を長く続けざるを得ないのであれば、尚更上司は、仕事の中でケーススタディ
によって、難しい課題を与えていくことが必要です。

                               以 上


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