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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第119号]2008/04/22


 部下と張り合っているだけ
 

● 実務に埋没し部下と張り合う課長 ●

スタッフの延長線上で、係長として部下と団子になって実務を行い、
課長になってもやはり今までの延長線上で日々の実務を取り仕切ろうとして、
部下の仕事を全て仕切ってしまい、あれこれ細かい指示を部下に出している
課長がいます。

実務をやってきてよく知っているものですから、日々生じる問題の対処の方法も、
ルーチンの仕事の流れも処理の仕方もよく知っており、部下が休んだ時でも、
自分が代わりに仕事を処理しています。

したがって、担当者の仕事を自分がやってきたやり方でやらせようとするし、
部下への指示はいつも、行動ばかり指示してしまうために、担当者は考える必要も
なく、言われるとおりに動いていればいいのです。

課長は、自分が担当者よりも多くのことを経験してきてよく知っていると思って
いますから、担当者が実務を覚えてきて仕事をテキパキとこなすようになって
きても、自分流のやり方を変えることに反対します。

そして、一番大事だと思う書類の作成や会議への出席は自分で抱え込み、
決して部下にやらせようとはしません。

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● なぜそういう課長が生まれてしまうのか ●

まず同じ部門でずっと育ってきて、課長になってしまったり、
同じ部門で何年も同じ仕事をしてきた人達の中にもそういったやり方をしてしまう
人がいます。

さらにその部門において、上司である部長が課長に対し、課長としての本来やる
べき仕事を求め、実務の親分の状態から抜け出させることをしてこなかったことも
大きな理由です。

しかしその部長でさえ、部長として本来やるべき仕事をせずに、課長の仕事を
しているから、課長はさらに担当者の仕事をしてしまうという連鎖になっている
ことに出くわします。

日々の仕事に埋没していると、忙しいだけですぐに一日が終わってしまいます。
それが自分の仕事だと思うレベルの人にとっては、充実した一日です。

経験や知識のあるやり慣れた仕事を繰り返していくことは、とても居心地のよい
日々です。
だから皆経験のない難しいことを避け、やりやすい事を優先してしまいます。

そして明日のための仕事がどこかへ飛んでしまい、やがては会社は他社との競争に
負けてしまいます。

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● 自分の力を伸ばす努力を続ける ●

会社の経営は、経営者だけが考えていけばよいのではありません。
階層に関らず、社員が経営マインドを持って、それぞれの部門の目指すところを
考え、そこへ向けて改善を行い変化していく、ということことを実行していく
人達を増やしていくことが必要です。

その為には、担当者が日々の実務やルーチンをこなせられるようになり、
さらに効率や生産性や収益を上げていくために、仕事のやり方を見直して日々
改善の仕事を進めていけるようになり、

さらに自部門を先々どういう姿にしていきたいのかの目標を定め、
そこへ向けて現状を変えていくために、何に取り組まなければいけないのかの
プロセスを考え、それを実行していくという自分の仕事を組み立てる、

というように常に担当者だけでなく、課長になれば、部長になれば、より大きな
枠組みの仕事をしていかなければいけないのだとそれぞれが自覚し、

しかもそういう仕事をしていけるようになるためには、
それまでの自分よりもっと上のレベルの力がなくてはいけないのですから、

どこまでいっても自分の力を伸ばしていくための勉強を継続していかなければ
ならないのです。
                               以 上


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