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「マネジメントの視点」バックナンバー

[第105号]2008/01/15


 改善提案制度の効果的な運営方法
 

● 提案がなかなか増えない ●

ある企業では、社内の改善提案制度を開始して5年が経ちます。
いまだに一人当たりの提案件数は、月10件程度に留まっています。

社内には、提案を皆に出してもらうために、他社の事例などの記事を配布して
活動を行う担当を決めています。

しかし提案件数は増えてこず、どうしたらよいのか悩んでいます。

一方で提案制度をずっと続けてきて、今では月に一人当たり200件以上も継続
して出している企業があります。

この企業では、各自が自分で実施したことを提案に書いて出してきています。
そしてどちらの企業も出てきた提案を課長が評価しています。

提案件数が増えてこないと悩んでいる企業では、出てきた提案に対し、
課長は内容が薄い提案は不採用としているために、

操業員はメリット金額や効率等何らかの数字で見えるようにして出さなければ
いけないと思い、なかなか提案を出せないでいるようです。

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● まずは内容よりも件数から ●

月に一人当たり200件以上も出している企業では、とにかく件数を出してもらう
ことを優先して、しかも提案をランク分けして賞金を出しています。

不採用であっても実行して出してきているので、提案件数としては1件です。

ある程度件数が出てきたからといって、内容を求めだすとまた件数が減って
しまったそうです。

備品棚に部品を整理して置くようにするために、ラベルを貼った。
別の棚にも同様にラベルを貼った。
最初はあちこち同様のラベルを貼った、それぞれに提案を出してきて、件数稼ぎを
してきても受け付けて、とにかく件数を出させていったそうです。

そうして職場内の同僚の間で競争意識が芽生え、そうして仕事中に考えついた案は
その時にメモを取るようになっているそうです。

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● 提案を出させる仕組み ●

改善提案といって、仕事とは別のしくみになってはいけません。
仕事の一部に提案を出させるしくみが必要です。

課や係りには、達成すべき予算があり、運営計画があるはずです。
そこに向けて仕事を改善しながら進めていくのですから、
改善を考え実行したことを提案に出させていくしかけが要ります。

ただ提案制度をうちでもやろうと形だけ真似してスタートさせても、提案が増えて
こず、いつの間にか止めてしまったというケースを多く見かけます。

出てきた提案に対し、課長は必ず1件ずつコメントを書き、個人別に貼り出して
皆が見えるようにし、個人別提案件数も貼り出します。

課長が書くコメントは、「良くなりました」とか「すごい」とか、「すばらしい」
とか、そんな事を書くのではありません。

出された提案に対し、
「もっとこういう事を調べてみたらいいよ」とか
「こちらの動きと関係していないか見てみるといいよ」とか

次の提案に繋がるコメントをできるだけ書いてあげなければいけません。

毎月何百件もの提案に一つひとつコメントを書くのは大変なことです。

でもそれをやりきることが面倒くさいのであれば、他社がやっているからという
理由だけで、思いつきで提案制度を真似して始めようとしないことです。

毎月一人が200件以上も提案を出すところまでもってこれたのは、こういった
いろいろなしくみを考えて実行してきているからなのです。

                               以 上


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