☆-----原理原則------------------------------------------------------------------☆ 問題には必ず原因があり、原因というのは、多くの場合、問題が発生しているその場にはない。問題を放置せず、解決していくしくみが働いている企業は、さらに強くなっていく。 ☆-------------------------------------------------------------------------------☆
1.問題の本質
「あるメーカーでは、物流センターで欠品が出たとき他のセンターから在庫を回してもらうのに、いちいち電話で探し回るのはたいへんだというので、検索のためのシステムを作った。担当者は探すのが楽になったと喜んでいた。」
このように本当の問題を見ないで、それが原因で表面化した二次的な問題を何とかしようという発想で対策を行ってしまう。問題には必ず原因があり、原因というのは、多くの場合、問題が発生しているその場にはありません。
仕事において、同じような例は至る所にあります。
@生産計画部門が、工場の生産計画を頻繁に変えてくるので、現場の担当者の残業が毎月多い。担当者の仕事が手一杯で新たなことに着手できないので、増員しよう。 A生産計画の変更に伴い、資材の購入計画変更が頻繁に生じる。購買担当者は、業者との交渉で何とかするのが仕事だと言われて、いつも忙しく仕事をしている。 B毎月の棚卸しは、原単位・原価を正確に出すために必要である。 Cユーザーからのクレームを減らすために、最終品質チェック体制を強化する D毎月予算どおり実行できていないので、予算対実績検討会を行う
これらのことは、問題の本質とは異なるところで対策を打とうとしているために、何も問題は解決しません。
@の担当者の残業体質は直らない。Aの担当者はいつまで経っても発注変更で業者を泣かせている。Bの棚卸しは、10年後も手間隙かけて毎月やっているだろう。Cのチェック体制強化で増員分のコストが上がる。Dの予実績は今後もずっと乖離を続けるだろう。
「何故その問題が起こったのか」と、トヨタ式の「なぜを5回繰り返す」と、問題の本質が見えてきます。
2.企業の構造の問題
問題には原因があり、その原因を見つけて直す、ということをせずに放置している企業の構造が本当の問題です。
管理職から担当者までが、日々実務に埋没し、その日の問題への対処をすることばかりしていたのでは、問題は直りません。 管理職は実務から一歩下がって、日々起こっている問題を見つけ、その問題の根本原因を考え、解決に向けて動く仕事をしないと、問題はいつまでも解決しません。
担当者から管理職になっても、相変わらず実務に頭を突っ込み、あれこれと細かな指示を出し、仕事を切り盛りしていると勘違いしているような管理職の居る組織は、永久に変化することができません。
上位職になればなるほど、さらに根元にある構造的な問題を見つけ、それを直していく仕事をしている企業は、ますます強くなっていきます。
・「物流コストを半減せよ」 湯浅和夫著(かんき出版)の購読をお薦めします。
以 上
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