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基本と原則をビジネス書から学ぶ


危険と安全の心理学

【キーワード】
職場の人々の安全で幸せな生活は、人間の心理や行動特性にマッチした地道な安全活動が基本。

☆----原理原則-------------------------------------------------------------------☆
・日常頻繁に繰り返され、習慣化した作業は、行動の省略化が行われ、動作は反射的、自動
 的になってくる。
・ミスや事故を犯すと、経営者や管理職からの責任追及が厳しくなれば、小さなミスを起こ
 しても作業者はそれを隠したり、報告しなくなる。
・顔の表情は、生理的な状態の反映であり、精神状態を端的に表現している。
☆-------------------------------------------------------------------------------☆

全てのミスや事故に共通していることは、チェックすべき各ポイントで、点検・確認の手続きが省かれていることです。確認の上に確認することが安全確保の基本であることは、誰でも知っているのですが、なかなか出来ないのも事実です。誰も怪我をしたくてしているわけではなく、気がついたらしていたと言うのが実態で、人間の心理や行動特性を知った上での安全活動が求められます。
職場には年齢、意欲、興味、性格などさまざまな人が集まっています。上司、同僚、部下それぞれの人が、人間を良く知り、職場の安全を育てるための風土作りが求められます。

●人間の心理と行動特性

(1)  日常頻繁に繰り返され、習慣化した作業は、行動の省略化が行われ、
     動作は反射的、自動的になってくる。
(2)  ミスや事故を犯すと、経営者や管理職からの責任追及が厳しくなれば、
     小さなミスを起こしても作業者はそれを隠したり、報告しなくなる。
(3)  顔の表情は、生理的な状態の反映であり、精神状態を端的に表現してい
     る。
(4)  ミスや心配ごとの多い部下は、上司に呼び出されると、「どのように言
     い訳しようか」と身構え、防衛的態度を持ってやってくる。
(5)  話し手にとり、喋りがいを覚えるのは、聞き手の態度が良好なときであ
     る。
(6)  短時間の直視は理解されたのかの確認を表し、長時間の直視は相手を威
     嚇する攻撃的態度を表すので、相手をじっと見据えることが良い方法と
     は限らない。
(7)  積極的傾聴や対話やカウンセリングは、不平不満の解消や感情のたかま
     りを抑制する。
(8)  一度事故を起こした人は、その体験を反省しその後の作業にこれを生か
     すが、再発する人には何らかの欠陥があると考えるのが妥当である。
(9)  精神分裂者、てんかん病、居眠り病の素質者は、意識の中断が発生す
     る。重度の糖尿病患者、高血圧者、心臓病の人々も要注意。
(10) 作業が単純で変化も無く繰り返され、規制される度合いが強い仕事に長
     時間従事すると、たいていの人は単調感や飽きの感じを持ってくる。作
     業者がその仕事を行う目的や意義を感じなければ、単調感や疎外感は倍
     加する。
(11) 事故多発者群の性格特徴は、快楽追求的、虚栄心が強い、道徳的潔癖性
     がない、責任感欠如、情緒不安定、非強調的、攻撃的、共感性不足、自
     己中心的、ルール遵守性が弱い、衝動的、心臓が強い、厚顔、心身の調
     子を気にする、などが顕著である。
(12) 人の性格はなかなか変える事が出来ないが、仕事への意識や行動は「褒
     めること」「責任と権限を与える」ことで変える事が出来る。
(13) 作業中何を考えているのか、ぽかんとあらぬ方向を見つめるような夢う
     つつ状態(意識の迂回)が深く、回数も多くなると、不安全行動を起こ
     しやすい。
(14) 「ムリ、ムダ、ムラ」の作業の効率化が行き過ぎると人間性が無視され
     やすくなり、単調感を増加させ、創意工夫を奪う。
(15) 人は難しいことより、楽で、やり易く、簡単な方を選択する、近道反
     応、短絡反応の習性がある。
(16) 一人になり、刺激がなくなると、情緒的に不安定になり、問題行動を起
     こすようになる。
(17) 短時間で頭に入れた短期記憶は忘れやすいし、外からの妨害に邪魔され
     やすいが、長期間にわたり得た記憶は頑固であり、強固である。
(18) 月曜病は、未熟練者には認められないが、熟練者に顕著に現われる。
(19) ベテランの人は、行動が自動的に行われるようになるので、慣れによる
     確認の省略が生じ、判断ミスや操作ミスを犯してしまう。
(20) 深呼吸は新鮮な酸素の供給により、疲労を軽減し緊張を和らげる。ま
     た、閉眼は脳の興奮を下げ、安らかな心をつくる。
(21) 自分のやっていることに注意が過剰集中すると、周りのことに気がまわ
     らなくなる。
(22) 視野に入るものすべてに焦点を当てているわけではなく、特定のものに
     焦点を当てたり、あるものを取捨選択して見ている。
(23) 対象を正確に知覚するためには、感情を安定させ、興奮しすぎないよう
     にし、身体の健康は必須の条件です。

 ・「危険と安全の心理学」 正田亘著 (中災防新書)の購読をお薦めします。

                               以上



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