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基本と原則をビジネス書から学ぶ


5ゲン主義 品質管理の実践

【キーワード】
5ゲン主義(現場・現物・現実・原理・原則)に基づいた、製造に携わる人のための品質管理

☆----原理原則----------------------------------------------------------☆
・品質の悪さはすべて人の問題に行き着きます。
・現場・現物・現実(三現)原理・原則(二原)に基づいて品質管理を実践。
・工場独自の管理技術と固有技術は実践から体得する。
☆----------------------------------------------------------------------☆

品質には「製造の品質」と「設計の品質」の二種類があり、品質管理の基本は顧客の満足を得ることにあります。現場の中に緊張感の糸を張り巡らし、重点志向で、仕組みや手段や方法を改善していかなければなりません。
工場には、材料と設備と人しか存在していないのですから、品質の悪さはすべて人の問題に行き着きます。現場・現物・現実(三現)を見て・看て・観て・視て実態把握を行い、原理・原則(二原)に基づいた対処を実際に製造に携わる人間(一間)が行うことが5(6)ゲン主義の品質管理の原点です。これは他社の聞きかじりや真似では到底手に入れることは出来ません。工場独自の管理技術と固有技術は、実践から体得するしか方法はないのです。

品質管理のうまくいっていない職場やグループには、以下のような共通した点があります。
(1)言ってもしてくれないという上司に対する不信感
(2)指示しないとやらないという部下に対する不信感
(3)見て見ぬふり、聞いても知らんふりの無関心
(4)責任は他部署にあるという無責任
(5)5S(整理・整頓・清掃・清潔・躾)がなされていない職場
このような体質や体制では到底お客様に満足してもらえる商品は作れません。
管理職は高い目標を作り、与えて、若い人たちがチャレンジできるように、部下を教育・訓練し、人を育てることを行わなければなりません。そのためには、自分自身も勉強しなければならないのは当然のことです。中小企業は大企業と違い、仕事の幅が広く、しかも実践の場が多いのですから、人づくりの観点からすれば逆に恵まれていることになります。
失敗を責めるのではなく失敗を成功につなげる指導を行い、一人一人が経営に参画するようなモラール(士気)の高い職場にすると、品質向上がスムーズに進んでいきます。

●五ゲン主義品質管理の要点

(1) すべての行動の規範を顧客の満足を得ることに置く。

(2) 事実は我々の目の前に現象として現われ、それに至ったプロセスには原理
    理・原則に基づいた原因がある。見えざる所を観察して結論を出す。

(3) 問題は何か、目的は何かを明確にして事実を正しく捉える。
     事実の正しい把握=[(見る・視る・観る)+(6眼)]×(看る)
     6眼とは蜜眼・漠眼・童眼・洞眼・慈眼・自在眼

(4) 物と工程を前にして問題の現象が起こる理屈について仮説を作り、事実を
    観察し検証する。

(5) やる気と管理技術と固有技術で、PDCAの管理サイクルをスパイラルア
    ッププしていく。実行していくことで、新しいものが見えてくる。

(6) 限りある経営資源を効率的に活用して目標を達成していくには、重点指向
    以外にはありえない。

(7) 「品質は工程で造り込む」「不良を造らない、流さない」といったプロセ
    スを重視する。

(8) 標準やチェックリストなどのソフトと、悪いものが作れないように治具化
    や設備化するハードを組み合わせて、仕組みを作る。

(9) 再発を繰り返す問題は、基本的なことかどうかを見抜き、基本に関する問
    題は技術的に解決する。

(10)自工程の能力を知ることから全ての物造りが始まる。

●実践的方法
 
(1)お客様の品質問題はトップが先頭に立って大騒ぎすることです。そうするこ
   とが、社員の意識を変え、お客様の信頼を得ることにつながります。しかし
   トップが言うだけで、何も行動を起こさなければ、逆に社員は品質に対する
   意識を下げてしまいます。すぐに、問題の現象・原因・対策を実行させ、効
   果の確認が出来るまで、しつこく、執念深く部下に求めることが最も重要で
   す。この時、5ゲン主義で行動させ、いつまでに、誰が、何をするかを、目
   で見えるように表示しておくことです。 

(2)品質の異常は5ME(5M=設備・人・方法・材料・計測、E=環境)が変
   化する時に起きます。運転始め・設計変更・操業者の交代・設備の修理・材
   料の切り替わりなど、これらは、予測することが出来るわけですから、管理
   職も操業者も神経を研ぎ澄ませておくことが大切です。日々変化していく設
   備の異常も計測器を使わないと解らないものを除き、五感で解る場合が多く
   あります。そう言う意味からも、現場の中は常に緊張感の糸を張り巡らせて
   おかなければなりません。

(3)5MEの変化は製造する製品に現われてくるわけですから、逆に製品(正常
   品・半製品・仕掛品・異常品・不良品)を見ておけば、5MEの変化が解り
   ます。この5MEと製品の変化を誰が見ても解るようにするのが、目で見る
   管理です。操業に携わる社員の知恵と工夫で、自分たちの現場を、自分たち
   の手で、見える化(視解化)していくことが、工場独自の管理技術と固有技
   術を体得することになります。


  ・「5ゲン主義 品質管理の実践」 古畑友三著 (日科技連)
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                               以上



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